若い世代は地熱発電をどう見るか?未来を拓く学生たちの思いをご紹介

2024年6月4日の午後、ベースロードパワージャパンと早稲田大学商学部のGlobal Management Program (GMP) が共同で地熱発電エネルギーの開発に焦点を当てたビジネスケースコンペティションを開催しました。このイベントは早稲田大学キャンパスで行われ、早稲田大学と香港科技大学から約130名の学生が参加しました。
ストーリー
July 8, 2024

コンペティションのテーマは「日本の地域社会における地熱エネルギーの認知度と受容性の向上」であり、学生たちは22のチームに分かれ、各地域の課題や地熱がもたらす経済効果などについて議論を重ねました。プレゼンテーション動画を事前に提出し、その中から選ばれた4チームがイベント当日にプレゼンテーションを行いました。最終審査では、地熱資源を活用できる場所への視察と地域住民との対話を経て、実行可能な計画を発表した1チームが優勝しました。

 

※当日のイベントの様子は前回の記事でご覧いただけます。

 

地熱発電事業においては、各地域のステークホルダーを理解し、耳を傾けて対話することが非常に重要です。私たちは、グリーン転換と地域活性化という二つのメリットを考慮し、地域創生への貢献について学生たちと議論しました。今回は、学生たちの思いを一部紹介したいと思います。

 

――このコンペティションに参加した後、再生可能エネルギーである地熱発電に対する考え方や視点が変わりましたか?また、日本の地熱発電事業についてどう思いますか?

 

  • 「地熱発電について考える機会が今までなかったが、今回の課題を通じて改めて知識を得た」(学生Aさん・優勝チーム)
  • 「鹿児島県に足を運び、実際に制茶工場の方に話を伺った。お茶を生産する際も、常に環境負荷を減らす取り組みが行われ、クリーンエネルギーを多く利用していることに感銘を受けました。今後、環境意識をどう広げて高めていくかが課題と感じた」(学生Bさん・優勝チーム)
  • 「今回のイベントをきっかけに、地熱発電に対する知識を得るとともに、考え方も広がった。この知識を活用することで新たな可能性が見えてくると感じた」(学生Cさん・優勝チーム)
  • 「日本は地熱発電のポテンシャルがあるが、なかなか活用されない課題もある。多くの地熱資源が国立公園内にあり、環境保護の観点から開発が難しいことを理解しました。再生可能エネルギーを発展させるためには、新しい視点で解決策を考えるべきだと思う」(学生Dさん)
  • 「かつては地熱について無関心だったが、実際に地熱発電のデータや数字を知り、サステナブルな企業について学ぶことや難しい課題に挑戦する面白さを感じるようになった。環境問題が深刻化する中で、再生可能エネルギーの活用は重要だと思う。今後、環境に配慮した取り組みに関心を持ち、積極的に関わりたい。」(学生Eさん、Fさん)
  • 「異なるアイデアや視点で発想することが、イノベーションを加速させるために重要だと感じた」(学生Gさん)

 

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、今後の社会の中枢を担う次世代の学生たちからの声を聞くことは非常に大事です。ベースロードパワージャパンは、今後も各地域のステークホルダーと対話を重ねながら、地熱エネルギーの促進と次世代の人材育成に尽力してまいります。CO2排出量がほぼゼロであり、持続的に発電が可能な地熱発電への理解を高めるとともに、再生可能エネルギーの普及を通して、人と地球の調和をめざします。